コロナ禍をまたいで3年5ヶ月ぶりに二馬力に宮﨑監督を訪ねた。
予めうかがっていたとおりに監督は来客の方々と歓談されていたが、挨拶した私をわざわざ席を立って迎えてくださった。握手しながら3年5ヶ月ぶりですというと、監督は「そんな細かく憶えてるのか」と笑われた。
「家の車で来ようと思ったら、ハイブリッドのバッテリーが駄目になっていて、仕事で乗ってるバンで下道を来ました」と言ったら、同席の方々からは半ばあきれ顔で驚かれたが、監督は
「いや、彼は人造人間なの。だから大丈夫なんだよ」と言われた。
その場は笑いが起きて話題は移ったが、私は内心とても嬉しかった。これまで私は監督から事あるごとにオタクと呼ばれてきたからだ。それがこのたび晴れて人造人間に昇格したのだ。