戦後のエルマーは、赤エルマーとなる直前の581501*からコーティングされるようになり、刻印の書体と絞り標記が大陸式から国際式へ変更されたが、この時期から、前玉から見た時の絞り羽根の見え方が明らかに以前のものと異なる。
これは屈折率の変化を意味しているので、以前から光学ガラスも変更されたのではと思っていたが、どうやらそうらしい。650700以降エルマーは再設計されているとの事。赤エルマーに至る光学系は旧エルマー、新エルマー、後期型新エルマー(含赤エルマー)と大分できる。
ただ、個人的にはM型世代ほどではないものの、後期型は曇りやすいので仕入れには留意したい。古い世代のエルマーの曇りは主にガラス自体の経年による失透が要因だけれど、時代の下ったものの曇りはコーティングの劣化や変質と失透が複合的に関わっているので、光学系への影響が大きい上に清掃ではほぼ除去できない。
ノンコートは、そういった意味では良い。
*追記:2023.3.20
59万番台後半、1945年のロットでノンコートの個体が入荷。ライカポケットブック日本版の記述とは一致していない。二つの仕様で並行して製造されていた時期があったのかも知れない。