2021年6月15日火曜日

これまで修理・整備してきたものに限って概観すると、コムラーは233〜238番台の広角から望遠全般にわたり、距離計連動カム精度と実ピントのいずれにても実用誤差を超えたズレが見受けられた。芋ネジのモミギリ位置や分解痕の無い事から、製造時の問題と思われる。

ピントのズレは、基準に対しておおむねオーバーインフであり、広角では一件のマイナス合致が見られたが、これについては部品の欠損に起因しており、ピントのズレという範疇には無い。

要因は組み上げ品質で、加工精度の問題ではない。ただし、加工後の部品の処理が粗雑であるという事は大いに言える。

望遠では、空気間調整用のワッシャー部に真鍮の切り子が挟まっており、その状態でピント出しされていたために鏡筒内を清掃して組んだところ、実ピントがズレてしまうという事があった。切り子がワッシャーとして作用していたためだ。

連動精度のズレについては、単純に7.5mmが守られていない事による。社内の一部の基準治具にズレや摩滅が生じていたのでは?原因はともかくも、この点は調整すれば済む。

総じて、同社の製品にはこうした製造時の粗さに起因する要素が一定割合で存在すると見るべきだろう。

古い時期のコムラーにはこうした問題はない。少くとも精度に関わる問題は。他の問題はあるが、それは写りには影響しない。


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