その日もいつも通りに雑木林の遊歩道を歩いていると、向こうに誰かいるのが見えたのだという。
歩道から少し入ったところで、男性が立ち樹を背に座り込んでいた。
「二十歳くらいかな。若いんだ。若者だよ」と、その人は言った。
男性の横にロープが落ちていた。
「大丈夫か?」
「はい」
「立てるか?」
「はい」
その人は男性を立ち上がらせると、服のよごれを払ってやった。
「歩けるか?」
「はい」
その人は男性と一緒に歩いて雑木林を出ると、林の出口のところで彼と別れたのだと言った。そして、そこまで私に話すと、
「なんなんだろうねえ・・・俺には分かんないよ」
と言ったきり黙って、窓の方を向いて立て続けに煙草の煙を吐き出した。
「元気でいるといいけどなあ」
歩道から少し入ったところで、男性が立ち樹を背に座り込んでいた。
「二十歳くらいかな。若いんだ。若者だよ」と、その人は言った。
男性の横にロープが落ちていた。
「大丈夫か?」
「はい」
「立てるか?」
「はい」
その人は男性を立ち上がらせると、服のよごれを払ってやった。
「歩けるか?」
「はい」
その人は男性と一緒に歩いて雑木林を出ると、林の出口のところで彼と別れたのだと言った。そして、そこまで私に話すと、
「なんなんだろうねえ・・・俺には分かんないよ」
と言ったきり黙って、窓の方を向いて立て続けに煙草の煙を吐き出した。
「元気でいるといいけどなあ」
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