2020年3月27日金曜日

宮﨑監督の荒療治

「何が混乱だ。誰が混乱するんだ。誰が混乱するって言ったんだ!何が混乱するんだ!休んでしまった方が混乱だよ、それが!」

コピペ出来るほど有名になった宮﨑監督の怒声。

これは、かつて放送されたドキュメント番組の一場面で、311震災直後に混乱を防ぐためスタジオを一時休業にするというジブリ経営陣の判断を伝えられた際に監督の発した言葉だ。

インパクトのある言葉なので様々に解釈されたりネタにされたりしているけれど、本当のところは突然普段のいつも通りの暮らしが瓦解して平常心を失いそうになった時、仕事なり家事なり、とりあえず形だけでも普段のルーティンをなぞる事で揺らいだ腹を据え直すという事だと思う。

以前、311震災の時どうしていたか宮﨑監督と話した中で私はそう感じた。

当の監督自身も実のところは文字通り足元を揺らされたものの、周囲を見て、自分はこれではいけないと腹を据え直したのだろう。

「あのとき俺は二馬力の2階に居たんだけどさ、グラグラっと来たんで、あ、これはいかんと思って、とりあえず本棚が倒れないようにしがみついたんだ。揺れがおさまってから見たら、棚の上、耐震の突っ張り棒付いてんだよ 」

はじめは監督もけっこう慌てていたのだ。

こんなことを思い出して書いたのも、今回のコロナ禍で諸々報じられる中で自分がふだんどおりから離れそうな心持ちだからかも知れない。

結局のところ、いつもどおりに仕事をするしかない。それで自分の腹も据わるし、ごく狭い、自分の周囲くらいは度が保たれるかも知れない。

宮﨑監督の“荒療治” 、今こんな時だからこそ実践してみる価値は大いにあると思う。

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